#036.心療内科の薬がこわいあなたへ|抗うつ薬との付き合い方と「一生飲み続けるの?」の不安に答える話

心療内科や精神科でもらう「薬」がこわい・一生飲み続けるのではと不安なあなたへ。この記事では、抗うつ薬や抗不安薬などのしくみとよくある副作用、自己判断でやめる危険性、主治医に聞いておきたい質問リストをまとめました。ぼく自身、「薬は一生じゃない。いつか必ず減っていき、なくなった」という実体験や、「勝手に止めたら動けなくなるほど悪化した失敗談」、「通院が難しくなったときのために1週間分の予備を主治医と相談して持っていた話」も正直に書いています。具体的な治療内容や薬の調整は、必ず主治医と相談してください。


1. なぜ心療内科の薬はこんなにこわく感じるのか

心療内科や精神科でもらう薬って、他の薬よりもなぜか余計にこわく感じませんか?「脳に効く薬」「精神に作用する薬」と聞くだけで、「一度飲んだら一生やめられないんじゃないか」「性格が変わってしまうんじゃないか」と不安になる人は多いと思います。ネットで調べると、断薬でつらい思いをした人の体験談や、副作用で大変だった話が山ほど出てきて、「やっぱり飲むのはやめておこう…」と心が揺れるのも自然な反応です。

ぼく自身も、初めて抗うつ薬を処方されたときは、正直かなりビビりました。「これを飲んだら“普通の自分”じゃなくなるんじゃないか」「一度飲み始めたら、もう二度とやめられないんじゃないか」と、薬の袋を前にしてしばらく固まっていました。今まで「風邪薬」や「痛み止め」にはそんなことを考えたこともないのに、心の薬になると急にハードルが跳ね上がるんですよね。

でも、あとから振り返ると、この“こわさ”の正体は「よく知らないものに対する不安」と「ネットで見た強烈な体験談」だったなと感じています。もちろん、副作用や注意点があるのは事実です。ただ、「こわいから一切飲まない」が正解な人もいれば、「一時期だけうまく使ったほうが回復が早い」人もいるのもまた事実です。

このあたりを、自分なりに理解して選べるようにするのが、この記事のゴールです。
「薬を飲むべき/飲まないべき」を決める記事ではなく、こわさを抱えつつも「自分で納得して選べるようにする」ための材料集として読んでもらえたらうれしいです。


2. ざっくり理解したい:心療内科・精神科の薬は何をしている?

まずは、「そもそもこの薬は何をしているのか?」を知っておくと、こわさが少しマシになります。
心療内科や精神科でよく出る薬には、ざっくりこんな種類があります。

  • 抗うつ薬(SSRI・SNRIなど)
  • 抗不安薬
  • 睡眠薬
  • 気分安定薬
  • 抗精神病薬 など

共通しているのは、「性格を変える薬」ではなく、「脳の調子をフラットに戻す薬」に近いということです。たとえば抗うつ薬は、脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質のバランスを整えることで、「落ち込みが少し軽くなる」「不安が少し小さくなる」「なにもやる気が出ない状態から、ちょっとだけ動けるようになる」といった効果をねらっています。いきなりテンションが上がる“ハイになる薬”ではなく、マイナスが少しゼロに近づくイメージです。

もうひとつ大事なのは、「飲んですぐ効くタイプの薬ではない」という点です。頭痛薬みたいに30分で効き目が分かるものではなく、抗うつ薬は効果を感じるまでに2〜4週間かかることも珍しくありません。だからこそ、「1週間飲んだけど効かないからやめた」という自己判断は、効果が出る前に諦めているパターンになりがちです。

逆にいえば、「そういう薬なんだ」と知っておくだけでも、少し心構えが変わります。
詳しい薬の種類や作用については、厚生労働省「みんなのメンタルヘルス総合サイト」や、国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト」などの公的情報も参考になります。


3. よくある副作用と「いつまで続くの?」の目安

とはいえ、一番こわいのは副作用ですよね。薬の説明書を見ると、びっしりと副作用のリストが書いてあって余計に不安になったりします。抗うつ薬や睡眠薬などでよく言われる副作用としては、「吐き気・気持ち悪さ」「眠気・だるさ」「頭痛やめまい」「口のかわき」「便秘・下痢」などがあります。これだけ見ると、「そんなにいろいろ出るなら飲みたくない…」と感じて当たり前です。

ただ、一般的には「飲み始め〜1〜2週間くらいに副作用が出やすく、その後少しずつ体が慣れて軽くなっていくことが多い」とされています。もちろん個人差はありますが、ぼく自身も最初の1〜2週間は「眠気が強いな」「ちょっと気持ちが悪いな」と感じつつ、それを過ぎるとあまり気にならなくなった経験があります。逆にいうと、「最初しんどいけど、永遠に続くわけではないことも多い」と知っておくと、少しだけ心構えが変わります。

重要なのは、「我慢大会をする必要はない」ということです。生活が成り立たないレベルの副作用が出ているのに、「医者に申し訳ないから」と無理して飲み続ける必要はありません。診察のときに「今こういう副作用が出ていて、正直つらいです」と伝えれば、量を調整したり、別の薬に変えたり、飲むタイミングを変えたりといった対応を検討してもらえることもあります。

「副作用=ダメな薬」ではなく、「からだと相談しながら調整していくもの」と捉え直せると、付き合い方がだいぶ楽になります。副作用が心配なときは、先ほどの公的サイトや、働く人のメンタルヘルス「こころの耳」(厚労省)も参考になります。


4. 実体験:薬は一生じゃない。でも「勝手にやめた」とき地獄を見た

ここからは、ぼく自身の体験を少し具体的に書きます。いちばん最初に抗うつ薬を処方されたとき、頭の中にずっとあったのは「これ、一生飲み続けることになるんじゃないか?」という不安でした。ネットでも「何年も飲み続けている」「やめたら再発してしまった」という話をたくさん見かけていたので、自分もそうなる気がしていました。

でも、実際に治療を続けていく中で分かったのは、「薬は一生ではないケースもちゃんとある」ということです。主治医と相談しながら数ヶ月・数年単位で通院を続けていると、「最近は調子が安定しているので、少し量を減らしてみましょうか」「この薬はやめて、こっちは継続しましょう」といった形で、少しずつ薬の量が減っていきました。時間はかかりましたが、最終的には「今日は飲み忘れたけど特に問題なかった」「じゃあ、そろそろやめてみましょうか」というところまで行けた薬もあります。

一方で、大きな失敗もしました。あるとき、調子が良くなった気がして、「もう薬なんていらないっしょ」と自己判断で勝手にやめてしまったことがあります。そのときは、数日は何ともなかったのですが、1週間ほどたったところで急に不安感が強まり、眠れなくなり、仕事にも行けないレベルまでガクッと落ちました。あの感覚は今でも覚えています。

「あ、やっぱり自分で勝手にやめるのは危ないんだな」と、身をもって学んだ瞬間でした。それ以来、ぼくは「減らす・やめる話は、必ず主治医と一緒にやる」というルールを自分に課しています。
これはあくまで一例ですが、「薬は一生ではない」「でも勝手に止めると症状が悪化して動けなくなる可能性がある」という両方のリアルを知っておいてほしいなと思います。


5. 怖い・不安なとき主治医に聞いてよかった質問リスト

薬がこわいまま、診察室では何も言えずに処方箋だけ受け取って帰ってしまうと、そのあと「飲まない」「勝手に減らす」「効かないと落ち込む」という悪循環に入りがちです。ぼくも最初はそうでした。「先生の前だと、なぜかいい人ぶってしまう」「本当は薬がこわいなんて言っちゃいけない気がする」と、変な遠慮をしてしまうんですよね。

そこで役に立ったのが、「質問をメモして持っていく」ことでした。たとえば、こんなことを聞きました。

  • この薬は、私のどの症状をねらって処方されていますか?
  • 効果を感じ始めるまで、どれくらいかかる人が多いですか?
  • よくある副作用と、その対策を教えてください。
  • 副作用がしんどいときは、どれくらい様子を見てから相談した方がいいですか?
  • 将来的に薬を減らしたりやめたりすることは可能ですか?そのときはどんなステップを踏みますか?
  • 薬以外の治療(カウンセリング、生活リズムの調整など)はどう組み合わせていきましょう?

こうやって一つひとつ質問していくと、自分の中の「よくわからないからこわい」という部分が少しずつ減っていきました。何より大切なのは、「薬がこわいです」「できれば一生飲み続けるのは避けたいです」という本音をそのまま口に出してしまうことでした。

そのうえで、「じゃあ、その前提でどうやって治療を組み立てるか」を一緒に考えてくれる主治医に出会えたのは、すごく大きかったです。うまく話せない場合は、この記事の中で気になった部分をメモして、そのまま見せてしまうのも全然アリだと思います。専門的な情報や用語が不安なときは、厚労省の情報サイトなども一緒に確認しながら質問してみると安心です。


6. 減薬・断薬を考えるときの注意点と「予備の薬」を持っておく話

精神科の薬でいちばん難しいのは、「飲み始め」よりもむしろ「減らすとき・やめるとき」だと感じています。ネットには断薬の体験談がたくさんありますが、その中には「一気にやめたら離脱症状がつらかった」「やめたあとに再発してしまった」など、かなりハードな話も多いです。急にやめると、不安やイライラ、めまい、しびれ感などが出ることがあり、それが「病気の再発なのか」「薬を急にやめたことによる離脱症状なのか」、自分では判断しづらいのがやっかいなところです。

ぼく自身も、先ほど書いたように勝手にやめて痛い目を見てからは、「減薬・断薬は必ず主治医と一緒に」「少しずつ、時間をかけて」がマイルールになりました。診察で「そろそろ薬を減らしたい気持ちがあるのですが、どうでしょう?」と相談し、医師から「今の状態ならここを少し減らしてみましょう」と提案してもらう。この“共同作業感”があるだけで、精神的な安心感はだいぶ違いました。

もうひとつ、実際にやってみてよかったのが「予備の薬」の話です。体調不良や仕事、家庭の事情で通院日をずらしたとき、もし薬がその日でちょうど切れるスケジュールだと、1〜2日とはいえ“プチ断薬”状態になってしまいます。それがこわかったので、ぼくは主治医に「もし通院がずれたときのために、1週間分くらいの予備を持っておきたいのですが、そういう調整はできますか?」と相談しました。

先生がOKを出してくれたときは、少し多めの日数で処方してもらい、そのぶんを非常用としてキープしていました。もちろん、これは医師の方針やルールもあるので、ゴリ押しではなく「相談」というスタンスが大前提です。
「万が一、定期な通院ができない時ように予備を持っておく。1週間分くらい。」というのは、ぼくにとってはかなり安心材料になりました。


7. それでも不安なあなたへ|薬との付き合い方のマイルール

ここまで読んでも、「やっぱり薬はこわい」と感じている人もいると思います。それはそれで、全然おかしくないです。最後に、ぼくが今決めている「薬との付き合い方のマイルール」をまとめておきます。もししっくりくるものがあれば、あなたなりのルールに書き換えて使ってもらえたらうれしいです。

  • 薬は一生モノではなく、その時期を乗り切るための補助輪と考える。
    実際、ぼくは「いつか必ず減っていき、なくなった」経験をしました。
  • 勝手にやめない。
    自己判断で止めて動けなくなったあの日以来、これは絶対に守るルールです。
  • 通院がずれたときのために予備をどうするか、主治医と相談しておく。
    1週間分くらいの余裕があるだけで、「薬が切れたらどうしよう」という不安がかなり減りました。
  • ネットの極端な断薬体験談を読みすぎない。
    つらかった人ほど発信したくなるので、どうしてもネガティブな情報が多くなりがちです。
  • 薬を飲めている自分を責めない。
    風邪をひいたときに薬を飲むのと同じで、「今の自分を守るために使っている道具」と捉えています。
  • やめどき・減らしどきは主治医との共同作業で決める。
    自分の希望を伝えつつ、専門家の視点とすり合わせることで、少しずつ安全に前に進めると感じています。

この 記事は、あくまで一人の患者としての体験談と一般的な考え方の紹介です。
実際にどの薬をどれくらい飲むか、いつ減らすか、どうやめるかは、あなたの病状・体質・生活状況によって全く違います。
だからこそ、最後にもう一度だけ。 薬について悩んでいるなら、この記事をそのままメモ代わりにしてもかまわないので、主治医に「こんなことを不安に思っています」と話してみてください。
そこから先が、あなたと主治医のオーダーメイドの治療の出番です。


参考リンク



★★★いざと言うときに備えておいても良いかな!★★★

貯金のできない私には保険って助かりました。


★★★頑張らずに頼っても良いんじゃないかな!★★★

宅配などで外に出る機会意を減らして負担芸減してもいいと思います。

カウンセラーなどに相談して、話を聞いてもらうことも、

おいしいものを食べてリフレッシュしても良いんじゃないかな!


★★★自分へのご褒美にリフレッシュもありかな!★★★

心にゆとりが戻せるように自分にご褒美を上げてみてはどうだろう!


★★★気分転換に趣味もいいかもね!★★★

趣味を見つけて何かをやってみるものいいと思う。

今までの趣味に興味がなくなっていても何か体を動かしてみることも楽しみになるかもよ。


★★★転職で環境を変えるのもいいかもね!★★★

心のゆとりを持つには環境を変えることも一つ!
転職や手に仕事をつけて自信を復活させてみてはどうだろうか!

★★★お金に困ったら。。。★★★

絶対に早まっちゃダメ、クレカ・キャッシングを計画的にうまく使って元気になったら一気に返済するのも手だと思うよ!

生活環境を変えて、出費を抑えるのも一つの手だね!