※筆者:抑うつ状態で通院・休職を経験(医療者ではありません)。症状が強い/長引く/安全が怪しいときは、主治医や相談窓口へつないでください。
メタディスクリプション
睡眠薬を飲んでも2〜3時間で目が覚める、夜中に起きたら寝れなくなる…。うつ病・抑うつ状態の「中途覚醒」は焦りが悪化要因になりがち。体験談を交えて、夜中に起きた直後の再入眠手順、原因→対策の対応表、日中のぼーっと対策、睡眠日誌テンプレ、受診目安までまとめます。
結論3行(まずここだけ)
- 起きた直後は「寝ようとしない」。水一口→呼吸→目を閉じて休む、でOK。
- 20分以上眠れないなら、いったん布団を出て「刺激を弱く」過ごす(スマホは封印)。
- 続くなら睡眠日誌を1週間つけて、原因の当たりを付けて主治医に渡す。
INDEX
1. 中途覚醒とは?うつ・抑うつで増えやすい理由
中途覚醒は、寝ている途中で何度も目が覚める状態。うつ・抑うつ中は不安や緊張で脳が“起き気味”になり、眠りが浅くなりやすいです。問題は「起きたこと」より「起きた後に焦ること」。焦り=覚醒スイッチなので、まずは「休めば勝ち」にルール変更してOK。
関連:#072.心の風邪とは?うつ病・抑うつ状態の違いと症状チェック
2. 不眠の種類(入眠困難/中途覚醒/早朝覚醒)早見表
| 種類 | よくある状態 | まずやる一手 |
|---|---|---|
| 入眠困難 | 布団に入っても寝つけない | 就寝前の刺激を減らす(光・スマホ・反省会) |
| 中途覚醒 | 2〜3時間で起きる/夜中に何度も起きる | 起きた直後の手順を固定する(本記事の4・5章) |
| 早朝覚醒 | 朝早く目が覚めて二度寝できない | 起床固定+朝の光(体内時計を整える) |
※補足:「不眠症」は、こうした睡眠の問題に加えて日中の不調(倦怠感・集中力低下など)が続く状態として整理されています。
3. 体験談:睡眠薬でも2〜3時間で目が覚めた夜
自分は睡眠薬を飲んでも2〜3時間で目が覚めることがありました。そこからが地獄で、時計を見る→「もう寝れない」→焦る→さらに覚醒、のループ。寝ようと頑張るほど逆に眠れないんですよね。だから途中から「眠れなくても、目を閉じて休めばOK」に切り替えたら、少しずつ戻りました。
夜に自責が爆発する人はこれも:063.うつ病の罪悪感「迷惑をかけている」が止まらない人へ
4. 夜中に起きた直後の「再入眠」5分手順
- 時計を見ない(時間チェックは覚醒スイッチ)。
- 水を一口。トイレは我慢しない(戻ったら部屋は暗いまま)。
- 鼻から吸って、口から長く吐く×6回(呼吸で“戦闘モード”を切る)。
- 目を閉じて「眠る」じゃなく「休む」に切り替える(休めば合格)。
- 20分くらいしてもダメなら、布団を出て暗い場所で静かな作業(紙の本/ぬるい白湯/ストレッチ)。
〖気にするレベル〗スマホは「検索→不安増幅→覚醒」の最短ルート。アラーム以外は別室に置くのが勝ち筋。
5. 原因→対策の対応表(中途覚醒の打ち手一覧)
中途覚醒は原因が複数混ざりやすいです。ここは「根性」じゃなく当たりを付けて潰すが正解。まずは下の対応表で、あなたのパターンを見つけてください。
| よくある原因 | 起きた時の特徴 | 対策(まず1つ) |
|---|---|---|
| 不安・反省会(覚醒亢進) | 目が冴える/頭が回り出す | 時計を見ない+呼吸固定。考えは「紙に1行→保留」で強制終了 |
| トイレ・水分 | 尿意で起きる | 就寝前の水分を調整/トイレは我慢せず暗いまま戻る |
| 室温・寝具・乾燥 | 暑い/寒い/喉が渇く | 室温を少し寄せる(暖房・加湿・布団調整)。「完璧」より“ズレを減らす” |
| カフェイン/ニコチン/アルコール | 寝つけても途中で起きる | 午後以降のカフェインを減らす。寝酒は睡眠の質を落としやすい |
| 悪夢・ストレス | ドキドキ/汗/嫌な夢 | 照明は付けない。呼吸→水→「今ここ」の感覚(足裏・布団の重さ)へ戻す |
| 薬のタイミング・効き方 | 決まった時間に起きる | 自己判断で増減しない。睡眠日誌を持って主治医に相談 |
| 睡眠時無呼吸などの可能性 | 大きないびき/息が止まる指摘/強い日中の眠気 | 早めに受診で評価(睡眠外来など) |
〖超重要〗「原因が分からない」まま頑張るほど、焦りだけが増えます。対応表+睡眠日誌で、原因を“見える化”して勝ちにいこう。
6. やりがちだけど逆効果:寝れない夜のNG行動
- 時計を見る:時間=焦り=覚醒。見ない仕組みを作る。
- スマホで検索:不安が増えて“目が冴える”の最短ルート。
- 布団の中で反省会:脳が「布団=考える場所」と学習する。
- 寝れないのに布団に張り付く:20分ルールで一度出る方が戻りやすい。
関連:夜の自責が止まらない時は
063.うつ病の罪悪感「迷惑をかけている」が止まらない人へ
7. 日中の立て直し:午後のぼーっと対策(昼寝・光・カフェイン)
中途覚醒が続くと、午後に頭がぼーっとします。ここで無理に気合いを入れると、夜の睡眠も崩れがち。おすすめは「回復を邪魔しない立て直し」。昼寝するなら短く、時間は早め。朝はカーテンを開けて光を入れる。できれば軽い散歩でOK。カフェインは午後遅めに寄せすぎない。
仕事の連絡が必要な人へ:068.連休明けの欠勤連絡例文|短文テンプレと休む基準
8. 睡眠日誌テンプレ(コピペOK)
中途覚醒は「感覚」だけで話すと、主治医に伝わりにくいです。睡眠日誌があると一発で整理できます。まずは1週間でOK。できない日は空欄でもOK(続けたことが勝ち)。
睡眠日誌テンプレ(そのままコピペして使ってOK)
【日付】2026/__/__ 【就寝】__:__ 【入眠まで】__分くらい 【中途覚醒】回数:__回(だいたい __時 / __時) 【起きた時にしたこと】水/トイレ/スマホ/考えごと/呼吸/ストレッチ(該当だけ残す) 【再入眠まで】__分くらい(分からなければ空欄OK) 【起床】__:__ 【睡眠の満足度】0〜10:__ 【日中の状態】眠気/だるさ/頭がぼーっと/不安(メモ1行) 【昼寝】なし/あり(__分・__時ごろ) 【カフェイン】なし/あり(__時・コーヒー/お茶等) 【お酒】なし/あり(量:__) 【運動・外出】なし/あり(散歩__分) 【服薬】いつ:__時(変更したら必ずメモ)
〖気にするレベル〗「生活記録をつけて状態を把握する」考え方は、休業中のフォローでも紹介されています(下の参考リンクに一次情報を置いてます)。
9. 受診の目安:長引く・悪化する・危険サイン
〖超重要〗睡眠が崩れるとメンタルも一気に落ちやすいです。「数日〜1〜2週間で改善しない」、日中の機能低下(仕事・家事が回らない)が強い、薬の効きが不安、いびき・無呼吸の指摘がある、などは早めに相談が安全。自己判断で薬を増減しないで、睡眠日誌を持って主治医へ。
休職中の手続きが不安な人へ:#055.休職延長の手続き完全ガイド
10. よくある質問(FAQ)
Q1. 中途覚醒したら、布団から出た方がいい?
A. 目安は「20分くらい」。眠れないのに張り付くほど、布団が“悩む場所”になりやすいので、一度出て刺激を弱くすると戻りやすいです。
Q2. 睡眠薬を飲んでるのに起きる…増やすべき?
A. 自己判断で増減はNG。効き方・時間帯・日中の眠気を睡眠日誌で見える化して、主治医に相談が安全です。
Q3. 夜中にスマホを見てしまう…やめられない
A. 意志より環境。アラーム以外のスマホは別室、手元には水・メモ・紙の本だけ。これが一番ラクに勝てます。
Q4. 昼寝はしていい?夜に悪影響じゃない?
A. 眠気が強いなら短い昼寝はアリ。長時間や夕方の昼寝は夜に響きやすいので「短く・早め」を意識してみてください。
Q5. 受診の目安は?
A. 日中の不調が強い/長引く/薬が不安/いびきや無呼吸が疑わしい時は、早めに相談がおすすめです。睡眠日誌があると話が早いです。
11. まとめ(今日やる1つ)
- 夜中に起きても「休めば勝ち」にルール変更する。
- 再入眠の手順は固定(時計見ない→呼吸→ダメなら一度出る)。
- 続くなら睡眠日誌で原因の当たりを付けて、主治医に渡す。
今日やる1つ
睡眠日誌テンプレをメモ帳にコピペして、「今日の1行」だけ書く。それで十分。
12. 参考リンク(一次情報)
- 不眠症|e-ヘルスネット(厚生労働省)
- 日本睡眠学会 ガイドライン
- 第4回 休業中の社員への連絡と確認|こころの耳(厚労省)
- 睡眠障害ガイドライン(睡眠問題の現状)|国立精神・神経医療研究センター(PDF)
関連記事(内部リンク)
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